Yukaさん
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私は現在、ニューサウスウェールズ大学(UNSW)で工学分野のMaster of Philosophy(研究修士課程)1年目を履修しています。
私がオーストラリアでの学びを始めたのは、2020年、COVID-19のパンデミックの最中でした。南オーストラリア州アデレードにあるエインズベリー・カレッジでファウンデーション・プログラムに入学し、その後、アデレード大学でメディア学士とコンピューターサイエンス学士のダブルディグリーを修了しました。
学部課程修了後、シドニーに移り、シドニー工科大学(UTS)でインタラクションデザイン修士課程を履修しました。さらに研究者としてのキャリアを深めるため、2026年1月からUNSWで研究修士課程を開始しました。
私の研究は、人間とコンピュータの相互作用(Human-Computer Interaction)の分野において、可視化技術やヘッドマウントディスプレイなどのテクノロジーを活用した言語学習に焦点を当てています。Enactive Experiences Lab(EXL)およびCollaborative Human-Centric AI Systems(CRUISE)にて、Benjamin Tag博士、Flora Salim教授、Thad Starner教授という素晴らしい指導チームのもとで研究を進めています。
なぜ私は何年もオーストラリアにいるのか。それは、オーストラリアが大好きで、ここでは完全に自分らしくいられるからです。私は生まれつきろう者ですが、オーストラリアでは誰からも「障がい者」として見られることはありません。そこに否定的な意味はなく、オーストラリアは常に多くのチャンスを与えてくれます。
日本では、ろう学校と通常の学校の両方を経験しました。聞こえる人たちと同じように学び、生活したいとずっと願っていましたが、それを実現するのは日本では簡単ではありませんでした。
2018年、クイーンズランド州ゴールドコーストを訪れました。オーストラリアのホストファミリーの家に滞在し、語学学校に通いました。わずか1週間の滞在でしたが、私の人生を変える体験でした。聞こえる人ばかりで、文化もバックグラウンドも言語も異なる環境の中で、初めて「本当の自分でいていい」と感じることができたのです。
アデレード大学在学中、私は学生代表評議会(Student Representative Council)のディスアビリティ・オフィサーを1年間務めました。
オーストラリアに来る前、聞こえる人が多数を占める環境で、このようなリーダーシップの役割を担うことになるとは想像もしていませんでした。日本のろう学校ではリーダーシップ活動を楽しんでいましたが、それが他の環境でも可能だとは思っていなかったのです。オーストラリアは、それを可能にしてくれました。また、在学中にユーザーエクスペリエンス・デザインへの情熱を見出し、それがUTSでインタラクションデザイン修士課程に進むきっかけとなりました。
UTSでは、ジェンダー・エクイティ・アンバサダーやウェルビーイング代表などの役割を含め、積極的にボランティア活動に取り組みました。シドニーの公立学校でSTEMアウトリーチ授業を行い、学内のウェルビーイング施策の支援にも携わりました。
仲間たちが常に私を対等なチームメンバーとして受け入れてくれたことに、心から感謝しています。その支えのもと、Study NSWによる「NSW International Student of the Year Award」のファイナリストに選出されるという光栄にも恵まれました。
私は、特にカンボジアをはじめとする低・中所得国の子どもたちと関わる仕事に強い情熱を持っています。これは長年のライフワークであり、UTSでの修士論文では、テクノロジーを活用したカンボジアの子ども向け英語教育の改善に取り組みました。
この情熱が、私をUNSWへと導きました。現在、言語学習テクノロジーの研究を行っていますが、それは英語学習が私自身の人生を大きく変えてくれたと実感しているからです。英語がなければ、私はオーストラリアで「居場所」を見つけることはできなかったでしょう。すべての子どもが言語を学ぶ機会を持ち、より明るい未来を築く権利があると、私は信じています。
私にとってオーストラリアは、安心して自分らしくいられ、力を与えてくれる場所です。インクルーシブな教育への姿勢を、私は心から大切にしています。ここでの歩みをこれからも続け、テクノロジーを通じた言語学習への情熱を活かしながら、世界中のコミュニティに貢献していきたいと考えています。


